リビングルームに溶け込むコンパクトなインテリア5月飾り
大沼 敦(工業デザイナー)×柿沼 東光(経済産業大臣認定伝統工芸士)× 太陽漆器(会津塗)
 
 
この商品は、
「リビングに場所を取らずインテリアのように飾ることができる節句人形が欲しい」
という声に応えてデザインされた兜飾りです。
 
しかも、日本の伝統工芸を贅沢に詰め込んだプレミアムな兜飾りです。
 
収納にもこだわりました。
兜、衝立、衝立スタンドは全て焼桐飾り台の中に納まります。
収納場所に困らない嬉しいデザインです。
 
お子様やお孫さんの健やかな成長を願う
日本の古来から伝わる端午の節句
 
ご家族が集うリビングルームに迎い入れてみてはいかがでしょうか。
 
 

桐(キリ)はゴマノハグサ科キリ属の広葉樹。成長が早く、 日本では最も軽い木で、断熱性及び調湿性(防湿効果)、また虫が嫌うタンニンを多く含むことによる防虫効果などに優れ、同時に収縮・膨潤率が低く木材としての狂いが小さいことも特徴。日本の木製家具の中でも、特に国産桐(キリ)の箪笥は大変優れた家具として知られています。また、貴重な美術品や博物館の収蔵品の収納箱にも国産桐が使用されています。
只見川沿いに位置する福島県奥会津の三島町は、高品質な桐の産地として有名です。宝輝・粋の焼桐収納箱は、この自然豊かな土地で丹精込めて育てられた桐を使用しています。健やかな成長を願う端午の節句に相応しい材料と言えるでしょう。

 
およそ30年、奥会津の厳しい冬を越して立派に育った桐の原木。
 
製材された桐の原木は、更におよそ3年間、奥会津の厳しい自然の中で、渋(アク)抜きのため眠り着く。
 
地元の桐タンス職人が、奥会津の自然の中で育った桐材を厳選し、ひとつひとつ丁寧に作りました。
桐収納箱の底面には、会津桐の証として焼き印が押されています。(写真右上)
 
完成した桐の収納箱本体は、焼き桐専門の工房へ持ち込まれ、凛々しい木肌に変身します。正にマジックです。
通常、火炎を使った大胆な焼き行程の後、すすを取り除き、砥の粉を塗布し蝋で磨き処理を行い、木目の凹凸を浮き立たせることで、木肌に独特の風合いを生み出していくわけですが、「宝輝・粋」では、砥の粉を塗布する際に黒の塗料を混ぜることで通常の焼き桐よりさらに黒味を増した美しい木肌を生み出した。私たちはこの色を「極黒(きわぐろ)と名付けました。
 

焼き桐収納箱の前面には、固い絆で結ばれることを意味する「あわじ結び」の駿河竹千筋細工がはめられています。親子の絆、家族の絆を大切にしてほしいという願いを込めました。
この「あわじ結び」細工は、普段使用する「丸ひご」ではなく「平ひご」を用い、水につけて軟らかくした後、指先の技術だけで編み上げる特殊な細工で、修練を要する細工なため、今は作り手がほとんどいません。
焼き桐収納箱天板は、伝統工芸会津塗の技術で仕上げています。
 

焼き桐収納箱の中には、兜、衝立スタンドを納め、衝立は中蓋となります。
 

衝立には日本三大美林の一つとして名高い秋田杉の柾目を使用した伝統工芸「網代編み」が使用されています。日本では古くから杉、桧、竹などを市松、亀甲、矢羽根といった和風模様に編む網代という建材が使われてきました。
和柄にはそれぞれ意味があり、「宝輝・粋 正六角」の柄は亀甲模様を採用。亀甲紋様は日本を代表する吉祥紋様として親しまれています。正六角は自然界に置いて最も安定した形であるころから、“丈夫で強い”という意味も込められています。焼き桐飾り台の正六角形と相まって最強の兜飾りとなっています。

 

兜は手のひらにのるコンパクトなサイズ。「江戸木目込人形」の技法を用い、柿沼東光(柿沼人形)の工房で職人がひとつひとつ丁寧に製作しています。
木目込とは、衣裳のひだや布切れの境となる部分に細い溝を彫り込み、そこに布を「きめこむ」ことからそう呼ばれております。その発祥は、約270年前の元文年間(1736~41)に京都で生まれた木目込人形で、その人形づくりの技法が江戸に伝わり「江戸木目込人形」が誕生しました。

 

<正絹京都西陣織>
生地には、豪華で緻密に計算された紋様の美しさがきわだつ正絹京都西陣織を用いています。
兜の頭部は牡丹唐草文を、裾部分には鎧縅の文様を採用。品格の高い兜に仕上がっています。
<甲州印伝革>
兜の吹き返しと眉庇(まびさし)の部分には、なめした鹿革に文様を漆付けする伝統工芸品《甲州印伝(こうしゅういんでん)》を木目込んでいます。
とんぼ紋様は、とんぼが前にしか進まず、後ろに下がらないことから勝利を呼び込む「勝ち虫」と呼ばれており、縁起のいい紋様として武士に好まれていました。
 
その他、鍬形(取り外し式)には本金金沢箔、忍緒は東京組紐を取り入れており、プレミアム感あふれる兜に仕上がっています。
 


ご購入の方には、木工職人が手作りした会津桐製がらがらにお名前を刻印してプレゼントいたします。
(柳津町「木工房MEGURO」様謹製)

 

<飾り付け時のサイズ>
間口25×奥行22×高さ35cm
 
<デザイナー大沼敦 プロフィール>
日本大学藝術学部卒業後、松下電器産業(現パナソニック)を経てプロダクトデザイナーの喜多俊之氏に師事。その後独立し、2020年株式会社大沼デザインスタジオ設立。AV機器、家電、プロ用機器、建築金物、ロボット、バッグ、生活雑貨、伝統工芸品のデザイン等、領域にこだわらないデザインを手がける。グッドデザイン賞など受賞多数。東洋大学ライフデザイン学部人間環境デザイン学科教授、山梨県産業技術センター客員研究員。
 
<柿沼東光プロフィール>
昭和23年9月東京都荒川区生まれ。
昭和46年株式会社吉徳大光に師事。
昭和49年に伝統工芸士柿沼東光に師事し以来江戸木目込人形製作に専念。
華麗なる色彩による親王飾り、風俗人形などを発表。とりわけ螺鈿の象嵌や彩色二衣重の木目込人形など独自の技法を学び、技術向上に努めながら、常に“時代の今”を見つめ、斬新な作品づくりに取り組むスタイルで新しい東光ブランドを築いている。
平成11年2月 経済産業大臣認定伝統工芸士
平成12年2月 東京都知事認定伝統工芸士

 
 

常設展示のご案内

太陽漆器(株)へお越しいただければ、展示サンプルを見ることができます。ご購入予約手続きもできます。
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【場所】会津若松市七日町3-12(天理教様向かい・駐車場あり)
【電話】0242-28-1144 
【時間】平日9:00~17:20オープン
【時間】土日祝日ご来店予約時のみオープン